SaaS管理プラットフォーム(SMPss)は、企業がSaaS(Software-as-a-Service)アプリケーションを一元的に管理・運用することを可能にします。SMPsは、SaaSアプリケーションの使用状況、管理情報、セキュリティ情報を1つのダッシュボードに集約することができます。
1. SMPssは何をするのか
調査・コンサルティング会社であるガートナー社によると、SMPsには主に3つの機能があります。
アプリケーションの発見: アプリケーションの発見:SMPssは、アイデンティティとアクセス管理(IAM)サービスからブラウザの拡張機能まで、さまざまなソースを使用して、現在使用されているすべてのSaaSアプリケーションを追跡します。また、これらのアプリケーションを誰が、どのくらいの頻度で使用しているかという情報も収集します。
アプリケーションの管理: SMPsは、SaaSアプリケーションの管理機能を一元化します。これにより、ライセンス管理、ユーザーのオフボーディングとオンボーディング、アプリケーション内のユーザーグループの作成と管理などのITタスクが簡素化されます。
セキュリティとコンプライアンス: SMPsは、データ保護、アクセス制御、その他のセキュリティ設定を一元化することができます。このような情報を得るために各SaaSアプリケーションを訪問する必要がなく、ITチームはSMPssをコントロールセンターとして利用することができます。
ただし、すべてのアプリケーションやSMPsで、管理者が管理する設定に実際に変更を加えることができるわけではないことに留意する必要があります。中には、読み取り専用の設定しかできないものもあります。
2. SMPsのメリット
企業がSMPsを利用する理由は様々です。
シャドーITを発見する: シャドーITの発見:アプリケーションの発見により、シャドーIT、つまりアプリケーションやデバイスの不正使用を特定することができます。シャドーITは、組織のデータに対する可視性と管理能力を低下させ、データ侵害の影響を受けやすくします。より良い意思決定とコスト削減 SMPsの可視化機能により、企業はSaaSの利用状況をより正確に把握することができます。このデータにより、企業はアクセスレベルやライセンスの配布について、十分な情報に基づいた決定を下すことができ、コストを削減することができます。
タスクの効率化: SMPsがなければ、IT管理者は各SaaSアプリケーションの管理コンソールを訪れて、管理タスクを実行したり、セキュリティ設定を調整したりする必要があります。これは、ITチームに手作業の負担を強いるだけでなく、エラーの可能性もあります。
セキュリティの向上、一元化: SMPsは、IAM、エンドポイント管理、その他のセキュリティツールと統合されています。これにより、管理者は1つの場所でセキュリティ設定を確認(場合によっては強制)することができ、アプリケーション間の一貫性を確保することができます。
3. SMPsssとCASBの違う
SMPsは、しばしばクラウドアクセスセキュリティブローカー(CASBs)と比較されます。CASBは、SaaSアプリケーション、IaaS(Infrastructure-as-a-Service)、PaaS(Platform-as-a-Service)サービスのセキュリティ確保を支援します。
シャドーITの発見や特定のアクセス制御機能など、CASBの機能の一部はSMPsと重複しています。しかし、CASBは、SMPsの管理的な役割を超える、データ損失防止(DLP)や脅威防御の機能を提供します。
とはいえ、SMPsとCASBは互いに統合することができます。例えば、SMPsはCASBからのデータを利用して、SaaSアプリケーションのアクセスや使用状況をより正確に把握することができます。
まとめ
つまり、SMPsは車のダッシュボードのコントロールパネルのようなものだと考えていただければと思います。タイヤの空気圧が低いとか、シートベルトをしていない乗客がいるなど、問題が発生するとパネルがドライバーに信号を送ります。ドライバーは、これらの領域をすべて手作業でチェックし、問題を診断することは困難です。同様に、SMPsは、ITチームが個々のアプリケーションの設定を管理することなく、
SaaSアプリケーションの制御を維持することを可能にします。
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